つづみとは
つづみとは、お囃子(おはやし)の楽器の一つで、正式名称は「小鼓(こつづみ)」といいます。
ではお囃子とは何か?
「囃し立てる」とう言葉があるように、楽器を使ってより賑やかに、より厳かに、より情緒的に、曲を盛り上げるのがお囃子です。
お囃子というとお祭りや、大太鼓をまずイメージされる方が多いかもしれませんが、
私が演奏するお囃子は、「歌舞伎」や「日本舞踊」などで使われる音楽のお囃子が専門です。
詳しく言いますと、「歌舞伎囃子(かぶきばやし)」・「邦楽囃子(ほうがくはやし)」と言われております。
お囃子に使われる代表的な楽器は、
「大鼓(おおつづみ)」、
「太鼓(たいこ)」、
「笛(ふえ)」の四つです。
これらを「四拍子(しびょうし)」と言い、これらは先行芸能である能楽(のうがく)によって確立されました。
能楽によって四拍子のリズムが確立され、江戸時代に入り三味線による音楽が生まれ、歌舞伎囃子が確立されます。
※能楽のお囃子は「能楽囃子」と言いまして、別のジャンルになります。
歌舞伎囃子のリズムは大きく分けて、能楽で確立されたリズムと三味線音楽ならではのリズムの2つがあります。
能楽で確立されたリズムを「トッタン拍子」、三味線音楽ならではのリズムを「チリカラ拍子」と言ったりもします。
又、歌舞伎囃子では四拍子の楽器の他にもたくさんの楽器が使われます。
皮革製の楽器には「大太鼓(おおだいこ)」、「大拍子(だいびょうし)」、「桶胴(おけど)」など
金属製の楽器には「銅鑼(どら)」、「当鐘(あたりがね)」、「チャッパ」、「オルゴール」など
木竹製の楽器には「木魚(もくぎょ)」、「木鉦(もくしょう)」、「四ツ竹(よつだけ)」など
歌舞伎音楽の打楽器は様々あり、創作物では洋楽の楽器も使うことがあります。
これらの楽器は通常舞台上では演奏されず、「黒御簾(くろみす)」と言われる舞台下手に仕切りを作って客席からは見えないところで演奏され、役者の動きや場面に合わせて、「風音(かざおと)」・「波音(なみおと)」・「水音(みずおと)」・「ドロ」など自然描写や心理描写をこれらの楽器で表現します。
このようにお囃子はたくさんの楽器を使って曲や舞台をより一層豊かなものに表現する役目があります♪
鼓教室では小鼓・大鼓・太鼓をお教えさせていただいております。
ご興味ある方は是非お気軽にお問い合わせくださいませ♪